渡邉千華子/「年月」より
男らが真昼のなかを現れて生きている木を倒して去りぬ
場所がいのちを変えるかも知れぬ印象派絵画展へと続く階段
簡単に済ませるさようならいつか奪うことなき日常は来る
定位置に空白があるベンチには影のごとくが型押しされて
それとなく速さ揃えて歩く道ペットボトルに水 揺れている
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